『ドゥボーヴ・エ・ギャレ』はパリで一番歴史のあるチョコレート専門店。もともとフランス王ルイ16世の薬剤師だったSulpice DEBAUVE氏(スルピス・ドゥボーブ)が「Utile Dulci」 (美味しくて健康に良い)をモットーにチョコレート作りに励みました。さらに1823年に自分の甥で科学者のアントワーヌ・ギャレと共同しアーモンド、ミルク、バニラやオレンジの表皮 を使った健康に良いチョコレートを作り始めました。そして二人の名前をあわせた「Debauve & Gallais(ドゥボーブ・エ・ギャレ)」ができたのです。つまり、元薬屋さんのショコラということです。このチョコレートShopが大変好評だったおかげでフランス王ルイ18世、シャルル10世とルイ・フィリップの御用商人になりました。こうして、200年前からVIPのためにチョコレートを作り続けています。当時はフランス王の御用商人になることが自社のチョコレートの品質を守る最も良い保障でした。この品質は王様が好むチョコレートとして特にブルボン家、ルイ13世を初め、スペインの女王オーストリア家のアンとフィリップ3世の娘のおかげで保持され、王家でチョコレートを楽しむようになりました。
Debauve et Gallais(ドゥボーブ・エ・ギャレ)は、その創設時から、他のチョコレート屋とは一線を画していました。スペイン植民地から輸入された安いカカオを使わずに、カラカス、マラカイボ、マグデレーン、ソコヌスコ、グワヤキル地方などからカカオ豆を輸入していました。砂糖が混ざっているチョコレートより、フランスの味覚独特のブラック・チョコレートに道を開きました。 また、フランス王ルイ16世の薬剤師という経歴から、ずっと健康問題に興味を持って おり、健康に良いチョコレートを作り出し 医学界の賛辞を得ました。 伝統に従って、Debauve et Gallais(ドゥボーブ・エ・ギャレ)はクリオロスのカカオ豆、ピエモンのはしばみの実、ペリゴールのくるみ、トルコのぶどう、スペインのアーモント、ブルボン島のバニラ、トリンの栗、アンティーユのラム酒などの極上の品質を誇る材料しか使用していないため、
砂糖を使っていない上質のチョコレートの甘みは濃厚な味なのに食べたあとはとてもさっぱりとしていて、まさに本物のショコラと言えると思います。ただ、本物のショコラの料金は・・・、やっぱり一流の金額でした。この先の人生では、もう味わうことは出来ないのでは?と思える程の味と値段のショコラです。この秋にも、デザイナー 冨山 和彦はフランスでデザイン作業に入る予定があるとのことでしたので、フランスに行ったときに空輸で送ってもらい、ドゥボーブ・エ・ギャレ のショコラを新郎・新婦様にも味わっていただく!なんていう企画はいかがでしょうか?